Wednesday, May 31, 2006

ヘッセン州名物アップルワイン


フランクフルト市があるのはヘッセン州で、首都はウィスバーデン。
州独自の議会や法令も存在していて、地方自治権が日本よりはずっと確立しています。地方独自色が豊かとも言えます。
ともあれ、このあたりの名物がアップルワイン。
りんごから作るワインですが、この味、世界の他のどこにもないんじゃないかと。アルコール度はワインくらいあるみたいで、見かけより弱くはないですね。一見甘いのかと思う人が多いらしいけど、全然甘くなくて、むしろ酸味の利いた辛口と思います。
このようなコップでいただくわけですが、これとドイツ料理がよく合うのです。全く気取りの無い、うちとけた雰囲気のアップルワイン・ロカール(料理屋)で、隣に座った人達と無駄口をたたきながら大盛りの料理とコップ酒を楽しむといった感じです。
来たばかりの頃は、豚くるぶし肉のゆでたのまるごととか、血のソーセージとか、山盛りの盛り付けとか、何を見てもゲテモノに見えたのに、いつの間にかすっかり慣れてしまった私。何を食べてもおいしくて、きっと健康なんだわ。
気取りのないこのあたりの人々も好きです。ラクして働こうという素直な欲望が、こんなアップルワインをグラスに注ぐ仕掛けにも見受けられます。 重い入れ物を持ち上げなくても傾ければいいという。

Tuesday, May 30, 2006

テレビでポップ・アラウンド・ザ・クロック

 























3SATというチャンネルがあります。
ここで、たまーにポップ・アラウンド・ザ・クロックという企画をやってくれることがあり、昨年末の大晦日にも放送してくれました。
上が当日の番組表です。あんまり良かったので取っておいたのでした。
24時間、ポップコンサートを放送してくれる訳ですが、一般放送でこういうの、サービスいいですよね。
3SATって、公営放送で、ドイツ語圏をカバーしています。
ドイツ語圏といえば、ドイツ、オーストリア、スイス、北イタリア、ベルギーとルクセンブルクの一角といったところでしょうか。
このチャンネル、クラシックを含め音楽全般に強いです。
お陰でライブ会場に直接足を運ぶことなく、たくさんのコンサートを、ま、テレビとは言え、只で見ることができます。
くどいですがこれ、一般放送です。有料じゃないの。良心的ですよね。
朝7時からのT.Rexに本日のTIPマークがついてます。
これを見て、まさに目が開かれたのでした。(謎)

Sunday, May 28, 2006

マイン河のウォーターフロント


もうすぐサッカーのワールドカップがドイツで開催となります。
スタジアムや道路や建物が開幕に合わせて新しく建設されたり、手入れされたりしました。
ベルリンでは新中央駅が膨大な予算オーバーで完成したところです。街の発展を見越して、大きく作ったんだそうな。 思ったより街大きくなってないみたいだけど。各航空会社のベルリン線もあて外れの旅客の伸びで、縮小や廃止になってるし。
サッカーあんまり興味ないので、スタジアムで見たのは地元でフランクフルトチームのを見た一回のみ。まだ古い方のスタジアムで、観客層もなんだかなあ、って感じで。
今のコメルツバンク・アリーナ、きれいになったようですが、雨の時屋根閉めると数箇所から猛烈に雨漏り するそうで、みんな「使えない」とブツブツ。ニュースで現場の映像見たけど、滝のようでした。
でも、最近のニュースは高原選手がハンブルクからフランクフルトに移籍したこと。日本選手が地元のクラブに来るなんて、ちょっといいかな。

ワールドカップのおかげで町並みがきれいになるのは良い副作用です。
フランクフルトの街もマイン河沿いにウォーターフロントを持っていますが、ここがとても美しく整備されました。両岸のプロムナードが整えられ、樹木やベンチも新しく配置されてのんびりお散歩やサイクリングができるようになってます。ところどころにスケボー用のスロープがあったり、子供の遊び場があったり。これから季節もいいので、天気のいい日にはさぞ賑わうことでしょう。

Monday, May 22, 2006

ルール地方でオールディース・ナイト




ドルトムントとエッセンとボッホムに囲まれたあたりの小さな街、ハッティンゲンという所で、70年代の音楽を中心に楽しもうというオールディーズ・ナイトの催しがあったので、行って参りました。
このあたりはルール工業地帯で有名なルール地方のど真ん中。その昔は石炭・鉱山産業で栄えた所ですが、いまや、偉容を誇ったであろう工場も打ち捨てられた格好です。
ここの工場跡は展示館や多目的ホール、レストランとして新しく改造され、再使用されています。
でも、人里離れた場所にあるし、うら淋しい感じも。
コンサートそのものは70年代のスーパースターのリバイバルバンドを向かえ、熱気あふれるライブ演奏で楽しかったー。聴衆は40代くらいが中心かと見受けられました。ホールは立ち席で、数百人入っていたかしら。ごひいきのバンドのTシャツを着たり、垂れ幕を用意したり、熱心なファンが多いのですね。
ここで趣味を同じくするドイツ人と会ってみると、オープンですんなり話ができたりして、仕事上でかかわるドイツ人の印象と異なるなあ、と思ったりして。意外にシャイだったりするし。一皮むけば、根のところはみな同じということですか。

Sunday, May 14, 2006

マロニエの花に癒す異国でのストレス

一気に加速するようにいい季節がやってきています。
今は赤や白のマロニエの花が真っ盛りで、これもいい香りがします。
日曜だし、お散歩などに繰り出す人が増えました。
今日は21度くらいの気温で、お天気も良く、外が気持ちいい。

これといって不足があるというわけでもないのに感じてしまうストレスの多くは、言葉の問題と育ってきた文化環境の違いに起因するのではないかと思うので、週末の気分転換はことさら重要です。
何年もかけて外国語を習得しても、やはり語学の才能ないから、母国語のようには自由自在にならない。努力してやっとこさ、何とかなってるってところで。
それに身に付いた謙虚、控えめ、協調性などの日本的美徳が、まさにひっくり返されるような文化環境にいるっていうのが、きびしい。ストレートな物言いをされても、ひるまず耐えねばならないし、そのあと引っ込んでいては何も起こらないので、こちらもストレートに対応すべきなのだけれど、なかなか難しい。
このところ、そういう戦いからお休みを取りたいような気分になっている次第。

Sunday, May 07, 2006

ライラックも満開

先週半ばくらいからやっと暖かい日を楽しめるようになりました。
この冬は長かった。ずっと寒くて、いつになったら軽装で戸外の散歩などできるようになるのかと。
冬が暗くて長いので、ほんとに春の来るのが待ち遠しいです。春も短くて、すぐに夏になっちゃうのですが。
四季豊かな日本の方が好き。
でも、5月6月はドイツの一番きれいな時期と思います。花が咲き、木々が青々としてきて、自然満開の美しい季節です。梅雨もないし。
お隣のライラック、今満々開です。とっても良い匂いがあたりいっぱいに漂ってきます。
この週末には、半そでのTシャツで外出できました。
皆さん、突然コート姿からいきなり半そでや袖なしの 夏の装いになって、嬉々として外に繰り出している様子。
外でご飯食べたりも好きですよね。